昨日岡山大学で行われた講演会に参加してきました。

 

その中でValue based medicineという言葉が使われていました。

 

医療は科学的根拠に基づいて(Evidence based medecine)行われることが求められており、学会や論文で発表された治療成績などが元になっています。

 

そのため様々な疾患の診療ガイドラインというものが存在し、様々な医療機関を受診される様々な患者様に対して最善のアウトカムが得られるように目指されています。

 

しかしこのEvidence based medicineだけで医療の意思決定をすると、つまり最も有益な医療行為だけを選ぶだけでは、必ずしも満足度の高い医療につながらないということがわかっています。

 

そこでValue based medicine(価値に基づく医療)という概念が注目を浴びるようになっています。

 

患者様、その家族、医療を提供する側にはたくさんの価値観があり、それこそ千差万別です。

 

その価値観を尊重しながら医療の意思決定を行っていくことが理想です。

 

もちろん、わかり会えない部分もあるのが価値観なのですが、わかり会えない部分も理解して合意決定をしていく必要があるということなのだと思っています。

 

 

 

昨日は岡山マラソンでした、当院のスタッフもファンランに参加したようですが、たくさんの方が気持ちよさそうに走っていました。

 

また、たくさんの方が沿道で応援していました。

 

僕には長距離を走ろうと思う気持ちがわかりませんが・・・・・・これも価値観ですね。

 

倉敷市児島柳田町598-2

小河原耳鼻咽喉科

小河原 悠哉